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パラレル 愛の劇場 [BL] [ss]好きだけど言えない 6



わ~ん・・・ワンパターンだぁ
はい・・・彼女は見た!(聞いた!) です


小牧 + 郁

時期 戦争あたり 

* * * * *


部屋に運ばれている辺りからなんとなく、周りの音は気になっていた。
部屋に入り、ベッドに寝かされた所まではうろ覚えだが、その後の会話でイッキに目が覚めた。

「キスする事自体には反発しないんだね?」
何か2人いると思われる影がドアの所でもぞもぞやってるなぁって思ってたんだけど、
キス・・・今のキスなんですか!? 
え・・・えぇ~~~~~

「それにあの酒量じゃ、笠原さんも起きてはこないよ。久々だね。堂上2人キリになるチャンスを伺ってたんだ・・・」

ご・・・ごめんなさい。小牧教官、あなたの香りで目覚めました。
堂上教官と2人きりって・・・私いるけど・・・
無声音でしゃべる2人だが、私が起きているなんで思いもしないのだろう。
六畳一間に二段ベッドが二つ置いてあるのだ、狭いんだよ。この部屋・・・
呼吸する音まで聞こえてるっての!?

やだ・・聞きたくないのに・・聴いてしまう。

カチャ・・・
この聞き覚えのある音は・・・ベルト!?
やだ・・・まさか、本当に・・
聞いてるこっちがはずかしい。

会話の内容からすると、堂上教官が脱がされてる・・・・。
目は絶対に開けられない。
非れない姿の堂上教官がそこにいるのかと思うと爆発してしまいそうだ。

そっと耳を塞ぎにいく。
やだやだやだ・・・なんで? どうして? 私の部屋で・・・・
あ、私の部屋だから誰も入って来ないからって言ってたっけ・・。
って、おい! そのつもりだったんだ! やめてよ。

耳を塞ぐと自分の心臓の音がうるさい。
それでも聞こえて来てしまう、淫猥な水音。。。
これって・・・・?
想像すらできない。
ベルトをはずして、ズボンを下ろして・・・・。

郁は息を吸った音が大きいことに気付いたが、出てしまったものはどうしようもない。

「堂上・・・はや~い」

は・・・はやい? 何が?
堂上教官の息遣いが荒い・・・。
どきどきがあの2人に聞こえるんじゃないかというくらいにうるさい。

「だじゃれじゃない! 笠原が目を覚ましたら最悪なんだぞ! 俺が!!!」

ご・・・ごめんなさい!!! 目、覚めてます!!!
布ズレの音がしたかと思うと、教官達は息をより一層潜めて、ドアから出て行った。



私はというと、そっと起き上がり、今の光景を・・・想像していた。
目は開けなかったので、想像でしかないけど、間違ってないと思う。
だって、、、あれは・・・・どう聞いてもラブシーンのような・・・。
ラ・・・ラブシーンって何よ!?
ドキドキが止まらない。いや、完全に止まってもらっても困るけど。


ガチャ・・・

どっき~~~~~~~~~~ん!!!
今、一瞬心臓止まったから! 私一瞬死んだから!!!

ドアの方を振り向くと小牧教官がコチラを見ていた。
「こ・・・小牧教官?」
ど・・・吃るな私!

「ごめんね。笠原さん、勝手に入っちゃった」
「あ、いえ、大丈夫です・・・よ?」
小牧教官がゆっくりとこちらに近づく。
てか・・・電気もつけずに・・・ねぇ。

「電気・・・」
「用事はすぐ終るから」

小牧教官は私が座っているベッドの端に腰をかけた。
「起きてたよね?」
「へ?」
「聞いてたよね? 俺らのこと」
「へぇ? え?」
なんとか恍けて通そうと思っていた。あんな恥ずかしい事、聞いてたなんて言える訳がない!
「恍けてたって無駄だよ。顔は正直だよ」
二段ベッドの下、しかも電気もついてない暗がり。
ここは奥多摩、外だって暗がり。月明かりも新月近くて殆どないのに・・・。
「ま、無駄な抵抗するなら・・・」
そういって、小牧は郁を抱き寄せた。
「身体に聞いちゃうよ」
!!!
郁の身体が固まるのがわかる。
「よく、そんなんで、今まで無事だったね・・・本当に男に言い寄られた事がなかった?」
ふっと軽いため息を吐いた小牧は、郁をぎゅっと抱きしめたかと思うと、こう続けた。
「俺ってダメだね。2人に迷惑ばかり掛けて」
「迷惑だなんて、私には何にも」
「こういう行為も?」
「え? えっと・・・ちょっと困惑はしてるけど・・・迷惑とかは・・・は・・・はずかしいけど・・」

小牧はふっと郁を離し、自分もベッドの奥へと身を移した。
壁に背中を預け、郁に自分の膝に乗るように促す。
「これ以上の変なことはしないから、お願いできる?」
「へ・・変?」
「笠原さんから抱きしめてもらえるとうれしいな」
狭い二段ベッドの中でもぞもぞと移動しながら、小牧の脚を跨いだ・・・。
「子供みたい・・」
「ふふ・・そうだね・・・」
背をまっすぐ延ばすと郁の頭は二段ベッドの天井にブツかってしまうので、すぐに小牧に抱きつく形で落ちついた。
「どうしたんですか? 小牧教官・・・今日の小牧教官すっごい甘えん坊みたい・・・」
「大人もね・・・甘えたい時はあるんだよ?」
「そうでしょうけど・・・でも、私でいいんですか?」
「どうして?」
「堂上教官のほうがいいんじゃないですか? 私・・・」
「やっぱり、起きてたんだね?」
「・・・・・はい」
郁は正直に話した。
郁にまわされていた手が強くなる。

「俺もね。この感情がどこに向いているのかわからないんだ・・・」
え?
「笠原さんの事は好きだよ。かわいいしね・・・」
郁は小牧に抱きついたまま、黙って聞いていた。
「恋愛感情だとは思ってるんだけど・・・落ちつかないんだ。自分の気持ちが・・・」
落ちつかないとはどういうことだろうか?
ふと、郁の口が開いた
「堂上教官のこと、好きなんですよね?」
郁の問いかけに小牧は頷く
「堂上教官への感情と私への感情って違いますよね?」
それってどういう・・・
「私、誰かとお付き合いしたのって小牧教官が初めてだから、よくはわかりませんけど、でも、恋はしたことあるんですよ?」
これでもと自虐的なものいいをし、話を続ける
「小牧教官が時々すごく切なそうに堂上教官を見つめるんです・・・その顔を見てしまったら」
そうか、見られてたか・・・自分でも知らず知らずに出ていたんだな・・・小牧はそんな事をぽつりと呟く。
「たぶん、小牧教官はさみしいから、一応女である私に声を掛けてくれたんだと思います」
「え? それは違う・・・」
「赤ちゃんを抱っこしてるみたいじゃないですか?」
「? それって・・・」
「何かで読んだ事があるんです。男の人は結構甘えん坊で、異性を抱きかかえるのが落ちつく・・・みたいなの」
それ、小説か何かだったから、本当なのかはわかんないんですけど、昨日、今日とかの小牧教官が私に抱きつくのって、そういうことかなぁって。
で、小牧教官真面目だから、一応、お付き合いしてる形をとってるのかなぁって。

「それって、俺が笠原さんに対してとても失礼なことしてないか?」
小牧の目にちょっと怒りが含まれたが、抱きついている郁からは見えない。
「そうですか? でも、私も落ちつきますよ? この体勢・・・私にとっては・・・ひ・・・非常に恥ずかしいんですけど!」
ぷっ・・・・はははははははっはははっはは・・
「すげぇ、笠原さん!」
何気に俺が笠原さんに対して失礼なことをしていることを肯定され、怒りにも似た感情が一瞬わいたが、彼女の柔軟な対応に俺はすくわれた。
「やっぱ。いいよ。笠原さん。奥多摩限定なんて言わなきゃよかった・・・」
へ?
「ベッドにいるのになぁ。ここが奥多摩じゃなければなぁ・・・あぁ~狼になりたい!」

郁の思考には狼に繋がるものがなかったらしく、
疑問符が飛んでいたが、それはそれで助かったと小牧は思っていた。
今ならまだ自制が利く。

いくら奥多摩限定で正式に付き合っているとはいえ、笠原さんは・・・堂上の・・・。
俺が今正式に付き合ってるんだよな。。。
笠原さん的には恥ずかしいとは言っても・・・拒否はされてない・・なぁ・・・さっきから。

ここで、俺がスッゲェチャラい男で軽い付き合いで女性が抱けるような男だったら・・・速攻なんだろうけど・・・。
俺、そこまでチャラくないし。狼にはなりたいって叫んだけど、この様子だと笠原さん絶対にわかってないだろうし。

そんな事を悶々と考えていたら、笠原さんの身体が重くなった。。
まさか・・・
す~・・・そのまさかだった。この状況で、この体勢で、郁は眠りについていた。
そうなると、拷問にちかい。
がっつりと抱きかかえられた状態で寝られている。脚も絡み付いているんだ・・・。
「まるで、コアラだね・・・笠原さん・・・」

郁をなんとか引きはがし(苦笑)また、ベッドへ寝かせ。
ちょっと額にキスなんてさせてもらって・・・。
郁の部屋を出た。

出た先にまたもや仁王立ちした堂上がいて・・・
「おまえ、寝てるヤツには何もしないって言ってなかったか?」
「笠原さん、起きてたよ?」
「起きて・・・」堂上の顔はイッキに赤くなる
「あ、俺が行ってから起きたから」ということにしてやろう。
明らかに安堵した堂上が・・・吃りながらそうかと呟いた。
「何もしてないよ。ちょっとお話してただけ・・・まぁ、俺も落ちついたかな。お陰で・・・」
まだ点呼までには時間があった。
ちょっと外に付き合ってよ。
「今度は外か?」
「時間はあるでしょ?」
「変なことするなよ・・」
「それは自信ないな・・・」
なっっ・・・
それでも2人は外の空気を吸いに表に出て行った。


続きまする

癒され小牧。うちの郁ちゃんは初期段階でも癒しキャラです。
小牧があっさり「好き」という言葉を使ってますが、この好きは小牧だったらあっさり言うんじゃないかなぁ。
愛してるの好きは違うだろうけど。堂上と違ってさらりとね。
狼小牧・・・使ってみてぇ・・・(笑)

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