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[ss]すききす 5


狼小牧見参
ちゃら男小牧にしてみる。

男堂上は郁を助け出す事はできるのか?

小牧 × 郁 + 堂上・・・ 戦争初期の頃

* * * * *


「小牧、お前、今トンでもないこといったよな?」
「? 三人で楽しむってこと?」
「お前、それは、そういうことを言ってるのか?」
「大人でこんな格好してて、お前もそういうことになってて・・・?」
「俺はともかく、笠原はダメだろうが!」
「どうして? っていうか、堂上はいいんだ」小牧が笑い出す。
確かに、そう取られても仕方ない。
「そういうことじゃない。俺はまぁ、それなりに経験あるからってことだ! しかも、俺は男で、笠原は・・・その・・・誰ともつきあったことないってんなら、その・・・こういう経験はないんだろうが! それを」
「いきなり・・・相手が2人ってのがダメ?」
「そういうもんじゃないか?」くっ・・・

2人口喧嘩をしているが、小牧の手が堂上の股間から離れることはない。
人質というか・・・まさしく急所をとられているというか・・・。

萎えそうになる堂上の硬度を維持すべく、いじり倒しているというのが正確なのかもしれない。
「小牧、いい加減、そこから手を離せ・・・」
「えぇ~いいじゃん。堂上だって、気持ちよさげな顔してるよ?」
ほらっといってさすれば、堂上の顔が上気する。

くそっ・・・

小さな声で囁くが、その声はこの場にいる全員に聞こえる。

「ねぇ、笠原さん、今は俺とお付き合いしてるけどさぁ」
「は・・・はい」
「笠原さんは、俺と堂上だったら、どっちに初めての相手になってほしい?」
へっ??  ちょっっ! な ・・・・
「何ですか!?それ!!」

「じゃあさ、堂上」
「笠原の質問の途中じゃないのか?」
「笠原さん止まっちゃったからさ。堂上は笠原さんの初めての相手が俺でいいわけ?」
「俺に振るな! お前ら付き合ってるんだろうが! お・・・俺が口出しする問題じゃないだろうが。お前ら大人なんだし、そういうのは当人同士の話なんじゃないのか?」

・・・・あ・・・

郁が今頃、何かに気付いたようだ。
そうか・・・・。

「笠原さんは解った?」
「えっと・・・・はい・・・」
「そう・・・そっか・・・残念だな」
「興味はありますよ? でも・・・やっぱり、こういうことは愛し合っている人同士がする行為ですよね?」
「うん・・・そうだね」

その会話の途中、小牧の手がやっと堂上から離れた。

「私、なんで、こんな大事なことを・・・」
「俺の事、好きになってくれてた?」
「はい、好きですよ?」
堂上が明らかに痛い顔をした。
「でも、それはたぶん、愛しているほうの好きじゃないと思うよ?」
「・・・・そう・・・なの・・・かな?」
まだ、わかんないです。。
そういうと郁は下を向いてしまった。

その一連の流れから、堂上はなんとなくだが、小牧が言わんとする事はわかった。
解りはしたが・・・

「じゃあ、なんでお前らは付き合い出したんだ?」
いきなりの質問だったが、その疑問は想定内のものだったんだろう。あっさりと小牧から返事が来た。

「そりゃあ、俺が笠原さんを気に入ったからさ。彼女、抱き締めたくなるほどのかわいさってのを出すだろ?」
・・・それは・・・まぁ、たまには・・・いやいや・・・俺はなにを・・・
「でも、彼女の初は貰ってみたかったなぁ・・・あの声は堂上、お前にも聞かせたくないよ・・・」
・・・・
そういいながら、何故か小牧は郁のほうへと歩み寄り、俺がいるってのに・・・
おい、お前何してんだ?
今、愛し合っているもの同士が云々といってなかったか?

あ・・・ん・・・ やぁ・・・

どきっと・・・した。。。

か・・笠原?

小牧がシーツだけに包まっている笠原を後ろから抱き締める形でにやりとこちらを見ている。
手が・・・笠原のカラダに・・・触れる。

あの笠原が艶っぽく吐息を吐く。

息が詰まる。

「だめ・・・です・・・ど・・・堂上・・・教官もみてるし・・・」
「見てなかったらいいの?」
「・・・・」

俺が落ちていた自分のシャツを拾い、小牧の部屋を出て行こうとすると
「あ、堂上教官! 行っちゃ・・・嫌・・・」
笠原がそう言って俺を止めた。
それは、俺に、今の状況を打破しろとでも言いたいのか?
「かさ・・・」
振り向くと・・・
!!!!

笠原を包んでいたシーツは取り払われ、小牧と抱き合っているという衝撃のシーンだった。
思わず、俺は小牧を殴りに行ったが、かわされた。
かわされはしたが、笠原を小牧から剥がす事は出来た。

持っていた自分のシャツを笠原に被せ、すばやくボタンを留めた。

「笠原、お前も小牧の言いなりになってなくていいんだぞ?」
「は・・・はい・・・そ・・・そうなんですけど・・・」
「何か、小牧教官に触れられると力が抜けるというか・・・」
ちょっと呆れたが、
「もっと自分を大事にしろ」
「はい」

「小牧」
ん?
「まだ、続けるか?」
「俺はね・・・笠原さんがいいっていうなら、そりゃあ、続けたいけどね・・・」
この期に及んでまだ言うか!?
「だって・・・俺だって男だし・・・笠原さんはそれだけ魅力あるし?」
なんでそこで疑問形だ?
「まぁ、わからんでもないが、笠原は小牧を愛してる訳じゃないようだぞ? 引かれたんだろ?」
「まぁね・・・」

「笠原はどうなんだ?」
「・・・・えっと・・・」
こいつはハッキリと言わんと通じんのか!?
「小牧に抱かれたいのか? と訊いてるんだ」
「えっ! あ・・・」

すとんっとその場に座り込んでしまった。

「笠原?」
ごめんなさい・・・

笠原はそういうとぽろぽろと涙を流し、動かなくなった。
「こっちこそ、ごめんね? 笠原さん。君は悪くないんだよ? よかったねってのも変だけど、大事なものを俺なんかに渡さなくて」
いえっ! ごめんなさい。私がはっきりと断らないから・・・
それだけいうと、今度は号泣だった。



笠原が落ちつき着替えて来るのを男2人はリビングで待った。

「ごめんね。堂上・・・迷惑かけた」
「俺こそ・・・すまん・・・邪魔した・・・」
「あぁ・・・でも・・・」
「なんだ?」
「ほんと、邪魔だったかも!」
「お前なぁ」
「だってさぁ・・・はぁ~・・・まぁ、いいよ・・・男な堂上ってのも見れたし」
「なんだその・・男な俺って」
「あの姿の笠原さん見て、すっごい反応を見せた堂上?」
・・・・
「男の俺が潰そうとして握ってるのに、笠原さん見て反応してんだよ? それとも、堂上はそっちの気もある?」
「ない! ただ・・・その・・・なんだ・・・」
「わかるよ。いつもの笠原さんとは違う、女っぽい笠原さんに反応したんでしょ? 俺もそんな感じだから・・・」
堂上来なかったら、今頃・・・
ため息をついて落ち込んでいる小牧ってのは、もう見れないかもしれないなと思いながらも、
「悪かったな・・邪魔して」
「堂上は、邪魔しようと思って来たんだよね?」
「・・・・それはわからん」
「え~~~何!? それ!!」
「柴崎に言われてな・・・気付いたら、おまえん家の前にいて、呼び鈴押してた」
な~んだ、自覚して来たんじゃなかったんだ・・
「何か言ったか?」
「な~んにも・・・はぁ・・・いつか、俺も邪魔するかも・・・」
「・・・本当に悪かったな! だが・・・謝るのはこれで終わりだ! 笠原にとっては、これでよかったはずだ」
「・・・まぁ・・・そうかもねぇ・・・流されて経験しても、いい事ないよね・・・はぁ~~~~~~~~~~~」
小牧が盛大なため息をついた所で、リビングに笠原が入って来た。

「よし。じゃあ、基地に戻るか・・・」
「ねぇ、2人とも、基地戻る前に、飲み・・・付き合ってよ」
2人は頷いて、了承した。
小牧が先導して、いつもの店とは違う、居酒屋へと入って行った。



一杯目のビールが喉にしみる。
笠原はビールをちびちびと飲んでいる。
あっという間に一杯目を空けた小牧が珍しく、堂上よりも先に二杯目を注文した。

「あ~あ・・・俺と笠原さんはやっぱり、違うのかなぁ」
やっぱり?
郁はやっぱりという所にひっかかりはしたが、何がやっぱりなのかわからない。
「どういうことだ?」
怪訝そうな顔をした堂上が小牧に問う。
「こういうチャンスはさ、2度あったのに、2度とも邪魔されて、敢行できなかったってことはさ、俺と笠原さんはそういう縁じゃないってことかなってね」
「そういうことなんだろうよ!」
にやりと笑う堂上がいた。
「あぁ~堂上にダメだしくらった・・・」
「色男も百戦錬磨とはいかないってことだな」
「俺は色男でもないし、百戦錬磨なんて遠い夢だね」
「俺よりはマメだろうが!」
「堂上は不器用すぎるの! 後、もっと自分に素直になんなきゃね」
2人はいつの間にか杯を進めていて、気付くとピッチャーを2人で空けていた。
郁は食べる事に集中していて、2人の会話を聞きながらも、その会話に入る事はなかった。

2人の上官も郁の存在を忘れているのか、内容が赤裸裸になっていく。

「お前はどの彼女にもマメだったが、結局は毬江ちゃんに戻って行ってたよな」
毬江ちゃん?
郁が初めて訊くキーワード。
「毬江ちゃんは家族みたいなものだからね・・・ほっとけないよ」
「今までの彼女達は結局、毬江ちゃんに行ったお前を見て、去って行ったんじゃないか?」
「・・・3年前に別れた彼女は、そうかな・・・」
「その後は、結局誰も・・・あ、そこで笠原が出て来るのか・・・」
え? その間、誰もいなかったんだ・・・いが~い。
かぷっっと手羽先にかぶりついた所で、2人の視線が郁に向った。
ほえ?
「3年ぶりだったのに、敢行できず・・・か・・・確かに色男も形無しだな」
「ま、いいさ・・・ファーストキスは貰ったから・・・」ちらりと視線が堂上の方へ向く。
一気に堂上の期限が悪くなった。
聞き流していた郁もそのセリフに真っ赤になった。

ピッチャーで何杯目だろう。かなりの量だ。
「教官達って、いつもそんなに飲むんですか?」
「あぁ・・・飲む事自体はもっと飲むな。今日はビールだけだからな。ま、水みたいなもんだ」
「エェ~水ですか!?」
「今日は他のにはイカン。そういう気分じゃない。ビールだけで行く」
「そういうもんですか?」
「寮じゃ、基本ビールだけだからねぇ」
へぇ・・・

郁は基本食べていた。堂上と小牧は延々飲んでいた。時々摘むくらい。

郁が食べ終わったのを見届け、じゃあ、帰るかと居酒屋を出る。
会計をする際に、郁が出そうとすると、
「笠原さん、上官が2人もいて、しかも、女性がお金を出そうとするのは、マナー違反だよ」
「え? それっておかしくないですか?」
「社会人の上下関係はきちんと把握しといたほうがいいよ? 友達同士の飲み会でもないでしょ? 同期会とかだったら、割り勘とかかもしれないけどね?」
わかった? と諭されたが、結局金は堂上がだしていた。
なぜ? と疑問が顔に出ていたらしく「堂上は班長で、今回は俺の邪魔をしたから!」

居酒屋の外で堂上の会計待ちだった2人だったのだが、小牧に相当酒が入っていたのか、
「やっぱり、引かれても、やっちゃえばよかったなぁ・・・」
「な~に、言ってるんですか! そ・・・そんなにですか?」
「もう、キスもしちゃだめ?」
「・・・だめです・・・」
ぎゅっ・・・
「だめ?」
「私と小牧教官は違うんですよね?」
「あ・・・トドメ刺しちゃう?」
「それを言ったのは小牧教官ですよ?」

何してる!
と小牧の首根っこをつかんで、郁から引き離した。
「ちょっと目を離すとお前は・・・」
「堂上に言われる筋合いはまだないよ? 俺達、別れたの? 笠原さん」
「え? あ、そういえば、まだ別れたとかではないですね?」
ふふ~ん・・・そうだよね?

ちゅっと音が聞こえるくらいのキスを郁の頬に残して
「俺、このまま、笠原さんの側にいるとまた何するか解んないから、先に帰るわ」
じゃあ、堂上、笠原さんを寮まで送ってね~
と小牧はさっさと去って行ってしまった。

堂上は小牧の去り際に声を掛けられていた。

「悪かったね。堂上、俺がここまで手を出すと思ってなかった? 他のヤツでもそうだよ。お前、見てるだけだったら、他のヤツに取られちゃうよ? ちゃんと素直になりなね? それが一番大事な事だよ?」

去り際のキスを受けた郁は顔を真っ赤にしてフリーズしており、中々解凍しなかった。
その様子を見て、堂上はため息が出る。

「笠原、深く考えるな、よかったんだよ。あぁいうことは、愛し合っているもの同士が、行うことであって、わからなきゃ、止めときゃいいんだよ。小牧ががっつき過ぎなんだ・・・」
「はい、ありがとうございます。小牧教官が私の事を好きかというのはそうだと思います。でも、私が小牧教官の事を一番に思える人かと言われると自信がない。ということは、そうではないということ・・・」

「そうだ・・・お前の想い人が現れるまで、身体はキレイにしとけ」
「はい。そうさせていただきます」


2人は、なるべく、小牧の話題は触れないように、ニュースやらでやっている時事問題で時間を潰しつつ、寮へと戻って来た。

「今日はいろいろあったからな。ゆっくり休め」
「はい、堂上教官。今日はいろいろとありがとうございました。明日から通常教務ですが、よろしくお願いします」

公休日の締めとしては明らかに業務中な返事で・・・・
でも、微妙な関係の2人はあくまでも、上官下官の枠は超えず、

「それでは、お休みなさい。堂上教官」
「おう、お疲れ」

そういうと、堂上も郁も自分達の寮への扉へと向い、お互いに振り向くことはせず、自室へと急いで戻って行った。


続きます?

ここで終ってもいいです。
何かやり残したこと・・・たっぷりありますが、途中までして、再び、堂上に邪魔され・・・た小牧の残念会を・・・
堂上の部屋でいつもの飲み会が始まるんですよ。煽るように飲んだくせに・・・です。

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