スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ss]すききす7

書かなきゃ~書かなきゃ~と思いつつ進んでないすききす。手塚編。
手塚だからか!?

↓ここがちょっぴし間違ってました。(2012.01.20修正)

郁 × 手塚 × 堂上 + 小牧 ・・・ 戦争の頃

* * * * *


手塚との関係は、やはり、付き合うということはなく、そのままだった。

だってぇ~
断ったし~

「じゃあ、なんで、キスなんてした訳?」

そんなの手塚に訊いてよ!

それでも、柴崎も手塚にその事の真相を確かめるような事はなかったらしい。
その後もそのキスに関しての事柄は一切・・・・・なかった・・・。これはあくまでも、手塚や柴崎側からという話。


どこからともなく、『手塚と笠原がキスをしていた』という噂が流れてきて、あろう事か堂上の耳にはいってしまった。

「お前んとこのヒヨッコども、往来でちちくりあってたそうじゃないか」
わざわざ、突っ込んで来たのは、防衛方の先輩で、そういったゴシップ好きの男だ。
「ちちくりってなんですか!?」その言葉にオドロキを隠せなかった。
「ちゅーだよ。ちゅー。今、噂になってるぜ。な~にせ、手塚と笠原だからな。業務部の女共が騒いで騒いで」

手塚だと!?

確かにあいつら付き合うのどうのと・・・言ってはいたが・・
付き合っているとは聞いてない。
まぁ、プライベートな事だ言わなくてもいい、だが「付き合うかもしれません」とまで報告をしてきたヤツが正式に付き合ったとしたら報告してきそうなもんだ・・・。いや、それも自由なんだが・・・。


妙な苛立ちを覚えた、そして、あろうことか、『あの時』の笠原を思い出してしまった。
一瞬にして血がたぎる。

怖い面持ちになった堂上を見て、話しかけて来た先輩は怖くなったのか、
じゃ、俺はこれで・・・なんて間抜けな声を上げてその場から立ち去った。

恋愛は自由だ。
手塚と笠原が付き合おうが往来でキスなんてものを見せつけようが知ったこっちゃない。
だが・・・俺は何か違うと感じていた。

小牧の時みたいに、流されてんじゃないのか?あいつ。
なんて、本人でもないのに、笠原を擁護したくなる考えのほうが先にくる。
付き合ってそういうことになっても全くおかしい事ではないはずなのに。

それとも・・・
擁護したいのは俺のほうか・・・。

「あ~昼間っぱらからつまらんうわさ話で気分悪くなった」
わざと声を発して発散し、事務室へと向った。

ドアを開け中に入ると噂の2人が何やら話し込んでいた。
小牧よりもさらに背の高い手塚が笠原に並ぶと格好がつく。
自分でも解るぐらいに不機嫌な顔になる。

俺の後に入って来た小牧が
こんな所で立ち止まらないでくれる?
と嫌みったらしく突っ込みを入れ俺をドアの前から押しのけた。
つかさず「どうしたの?堂上そんな不機嫌な顔して、何かあった?」
ドアの前から中々動かないでいた堂上の肩を押し、堂上の席まで押して行きながら、ちょっと困った風な顔をして小牧が小声で話しかけて来た。
「手塚と笠原さんのこと?」
驚いた顔を思わず向ける。
「笠原さんの元カレってことになってるからね。俺。業務部女子がどうなってるんだって押し寄せて来てさ」
いやぁ、参った参ったとあまり参ってなさそうな雰囲気で答える。
「さすがに、うわさ話とはいえ、見たって人が数人いるらしくて、信憑性は高いらしい」
さすがに見た目に、そうなのかというのはわからない。
そういう関係になったからと言って、いちゃつくタイプでもなし・・。

笠原が持っていた書類がはらりと落ちた。
それを拾おうとした2人の肩がぶつかり、笠原のほうがハッキリと解る動揺と共に赤面した。
書類は手塚が拾い上げ、笠原に渡す。
「う~ん・・・そういう関係になったの・・・かな?」
隣で未だ肩を離さずに立っていた小牧がハッキリと呟きながら、手に力がこもったのが解る。
この力が入った手の意味はイマイチ解らなかったが、数ヶ月前まで『元カレ』だった男としては複雑なものがあるのかもしれない。
只の上官である俺でさえ、何とも言えない複雑な感情を覚えているんだ・・・。
そう思っていた所に、小さな爆弾が投げ込まれた。

「堂上はそれでいいの?」

は? いいも悪いも・・・。
「だから、お前らの時にも言ったろうが・・・恋愛は自由だと・・・」
そう、恋愛は自由だ。
「我らが班長殿が一番不自由してるみたいだね」

まてよ? ってことはさっきの手は・・・。
ぽんぽんと肩を二度叩き、小牧は自席へと戻った。

午後は事務業務。15時からは庁舎の書庫の整理だ。
先週から始まった書類の整理で、ただ投げ込まれたと思われる書類を日付と部署毎に別ける、元々やっておけば、こんな作業はいらないのに、はた迷惑な業務だ。

二部屋あるので、堂上と手塚、小牧と笠原という組み合わせで、それぞれの部屋で整理を始める。

「ここから、ここまでの棚を整理する。後は今までの分だから手はつけないでいいはずだ」
手塚は黙々と作業にかかった。
珍しく、本当に珍しく、つい口がすべった。
「昼間、防衛部のヤツにお前らの噂を聞いた」
自分でも解らない。なぜ、業務中にこんな話を出したのか。
手塚が驚いた顔を上げた。
「俺達・・・ですか?」
「お前と笠原だ」
・・・・!
始め何の事か解らなかったのだろう。気付いたようだ。
「え? 噂ってなんですか・・・」
こちらもめずらしく、業務中だというのに、食らいつく。
それを俺がいうのか・・・自分で振っといて勝手な話だ。
「お前と笠原が、その・・往来で・・・」
手塚は堂上が言おうとしている内容に気付き、赤面するのが手塚自身が自分で解る。
誰かに見られていたのは仕方ないとしても、それを堂上二正に知られることになるとは思わなかった。
「そうか・・・真面目な付き合いをしてるんだったらいいんだ。いや、俺が口出す事じゃない」
「いえ・・・あの・・・」
手塚の慌てた様子が引っ掛かった。
「いえとは何だ?」
「いや・・あの・・・付き合っている訳では・・・」
堂上は自分で何をしたのか解ってなかった。
気付くと手塚が左頬を赤く腫らし吹っ飛んでいた。
そして、自分のした事に気付き、「すまん、大丈夫か・・・」と間抜けな調子で謝った。
手塚は左頬を手で押さえながら「すみません」とこちらも謝りながら起き上がった。

隣で響いた派手な何かが倒れる音を聞きつけ小牧と笠原が駆け込んで来た。
笠原が手塚の左頬が腫れている事に気付いた。
「なに? どうしたの? 喧嘩?」

「俺が悪いんです。ちょっと口の中切ったみたいなんで・・・医務行ってきます」
そういうと手塚は部屋を出て行った。

笠原はその様子を心配そうに見ていた・・・
その心配そうな顔を見ていて切なくなったのは何故だろうか。
そして、あのことを肯定されてしまったからこそ・・・付き合ってもいない2人がそう言う事を往来でするということの・・・
この居たたまれない気持ちは何なんだろうか。

手塚を殴ってしまったのは、反射だ。

だが・・・手塚も納得はしていたのだろう。
だからこそ、黙って殴られ、出て行ったのだ。


と思う。
はぁ・・・
「笠原」

「は・・はい!」

「お前、あんまりふらふらしてっと・・・変な噂で、自分潰すぞ・・・」
へ?
「お前は誰とでもその・・・・」
「だ・・・誰とでもって・・・」
笠原の表情はかなり複雑だった。
俺はその一言をこいつに言っていい物か迷っていた。
「笠原さんはどうして手塚のキス受けちゃったのかな? 君たちって正式にっていうか、公に付き合ってたりしてないよね?」

え・・・あ・・・・いや、あの、それは、私も解らないんです。
気付いたら・・・・
いや、私からじゃないですよ! 突然・・・
あの・・・


「お前は、誰のキスも受けるのか! 無防備にもほどがあるぞ!」

わからん。
何故にこういう行動をしてしまったのか。
頭に血が上ったというか・・・検証したくなったというか・・・
さっきは手塚を殴ったくせに・・・


隣で小牧が心底驚いた表情で立ち尽くしていた。
俺だって驚いたさ。

自分がしてしまったことに・・・

「班長・・・お前が一番説得力ないよ・・・」
「俺もそう思う。訳がわからん・・・」
「というか、笠原さん、無防備過ぎ・・・」

笠原はというと、上官2人の前で、”どうして?今、何が起こったの?”風の顔をこちらに向けてへたり込んでいた。



続きます。

うおっ
堂上班どんぶり? いやいや、どんぶってない。
さぁ、どうするかなぁ(汗)
関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。