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[ss]夢か幻か願望か? 2


どっちがどっち・・・
さて、どっちが本当の世界でしょうか?
え? どっちか?

Rに突入します。ので、今回はこっちです。

堂郁 ??

* * * * *


郁が目を覚ますと、また見覚えのない・・・いや、一度は見た事があった天井があった。
「あれ? 私・・・」
今は何時だろうと携帯を探すが、ここにはなく、枕元に時計が・・・
と手を伸ばした所で、隣に誰かが寝ている事に気がついた。。
「!!」
目が暗闇に慣れ、隣に堂上が寝ている姿が見えた。
ひゃっっっ・・・
「ん?」
寝ぼけたようにうっすらと目を開けた堂上が郁の様子に気付いた。
「どうした? 郁?」
ひゃあぁ〜・・・
「? 郁?」
「いや・・あの・・・なんで・・・??」
よしよしと撫でられ、ぎゅっと頭を抱えられる。
恥ずかしいけど、すごい幸せかも・・・。
教官・・・寝ぼけてる? 寝ぼけてる教官ってかわいいかも・・・
ぎゅぎゅっと抱きしめられ、堂上の腕の中で幸せ一杯になっていた郁だったが、堂上の手が下がってきた。

ちゅっと額にキスを落とされたかと思うと、堂上の手は郁の胸に・・・
へっっ・・・
「きょ・・・!!!」堂上は、叫びそうになる郁の口をいち早く手で覆い、声を出させない。
『いやっっだって、手が・・・胸・・・胸掴んで・・・やっっ・・・だって・・・え?? えぇ〜〜〜』
堂上の腕の中でもごもごと動いている郁に堂上がやっといつもと違う事に気付いた。
「郁? どうした?」
『いや、どうしたって・・・手が口塞いでるしっっっ』
「あ、すまん。お前が叫びそうになるから・・・」
すっと手が離れるとやっと郁がしゃべれるようになったのだが、堂上の左手は郁の身体に触れている。
郁の胸に乗った手の親指が先っぽを弄ぶ
「ひゃっっっ いやっっ・・・!!!」
どんと押された堂上はやっと郁に触れるのをやめた。
「郁?」
『ぎゃ〜〜〜〜〜〜っっそんな顔で私を見ないで〜〜〜〜〜っっっ』

郁の中の郁はふっと意識が遠のいた様な気がした。


* * *


「ねぇ、堂上、やっぱりさ、病院連れてったほうが良くない? 貧血っていうにはおかしいよ。こんなに頻繁に意識失うってのは・・・」
郁は今日二度目の卒倒を起こした。
あ・・・
「笠原さん、大丈夫?」
「え? あ・・・あぁ・・・だい・・・」
大丈夫と言おうとしたんだろうが、目線が堂上を捉えると真っ赤になって顔を隠してしまった。
「ちょっと・・・堂上、お前、笠原さんに何したの?」
「俺は何もしとらん!」
「いや、だって・・・笠原さん、お前見て真っ赤になったんだよ?? 何かしたんじゃない?」
「俺はしらん・・・それより・・・笠原、大丈夫なのか?」
「だい・・・じょう・・・ぶ・・です・・・」
いや、どう見ても大丈夫そうに見えないけど・・
心の中でそう突っ込んでいた小牧だった。
「笠原さん、病院に行って来な。1人では危なそうだから、誰か付いて行くよ」
「え? 病院なんて・・・」さすがにそこで状況を把握しはじめたのか、郁は慌てて否定したが
「今日これで二度目なんだよ。二度も意識を失って倒れるなんて、尋常じゃないんだって」
小牧に説得され、渋々ではあったが、病院に行く事を承諾し
「手塚は他の業務についてるから、俺か堂上がつきそうけど、どっちがいい??」
堂上の名が上がると、郁の顔色が再び赤みを増す。
「ねぇ、堂上、本当に何もしてないの?」この様子だと、キスのひとつや二つくらい・・・してそうな・・・。
「まて、冗談じゃないぞ・・・俺が笠原に何かするとでも思ってるのか!」
「いや、解んないよ〜」
「待てこら」
「ごめんごめん・・・あ、こっちで盛り上がっててごめんね。笠原さんどうする?」
「あの・・一人で行くっていう選択は・・・」
「ないよ。また途中で倒れられても困るし」
・・・郁はしばらくグルグルと考え込んでいたが、
「すみません・・・小牧教官お願い出来ますか?」
と来たものだから、小牧の堂上を見る疑いの目は増々鋭くなった。
堂上は見た目に解るくらいにふて腐れていた。
「時間、なくなるぞ、行くなら行ってこい。早退と退出の届けはこっちで出しとくから」
堂上が行ってしまうと、漸く郁の顔色が落ち着いた。
『これって、マジで何かあるのかなぁ・・・』
その様子から、本人に訊いていいものかどうかかなり迷ってしまうほどに。
郁は郁で、堂上が行った方向に目を向け、寂しそうな顔をしていた。
「じゃあ、受付時間もあるし行こうか」
今頃、気付いたが、郁は庁舎の廊下で倒れていた。
小牧の手がすっと差し出され、そっと立たせてもらった。


* * *


「篤さん?」
「あ? あれ? 郁・・・」
「? どうしたの? あれ? 私が突き飛ばした?」
「・・・」
突き飛ばした当人が突き飛ばしたことを覚えていなかったようだ。
それに、さっき『教官』と呼ばれたような気がするが・・・ていうか、あれ? 「郁、お前」
「どうかした?」
「記憶・・・」
「記憶って・・・」
「お前、元に戻ったんだな! 思い出したのか!」
「思い出した? え? 何の事?」
郁はすっかり自分がキオクを失って25歳になっていたことを忘れていた。

翌日、柴崎が呼ばれ、郁と対面していた。
「あら、ホント元に戻ってる」
「それが解んないのよ。元に戻るってどういうこと?」
「あんた、昨日倒れたのは覚えてる?」
「・・・それが覚えてないのよ。昨日から一日経ってるのもちょっと驚き。私そんなに寝てたの? って感じなのよ」
「寝てた・・・」
「それが一番近いと思う」
「でも、あんた動いてたわよ」
「え? そうなの? 私・・・何してたの? 全然覚えてないんだけど・・・」
「無意識で動いてたって感じじゃなかったわ。私と会話してたし、でも、そん時のあんたは25歳の郁だったわ」
「25歳の私・・・」
郁には何となくだが、覚えがあった。
それが25歳の時だったかまでは覚えてなかったが、そういえば、その時は連続で何回か倒れて・・・
でも、あれって夢みたいなことだったような気がするのに・・・。
もしかして、もしかすると
本当に時を超えてたの? 私・・・

あ〜・・・でも、あの時、どうなってたのか・・・詳しく思い出せない・・・
うんうん唸っている郁を不思議そうに眺めていた柴崎だったが、その様子から何か感づいたようで
「あんた、今回のこの現象の原因知ってるの?」
と訊ねて来た。

「柴崎は・・・覚えてないよねぇ」
「何が?」
「う〜〜ん、私がさぁ、25歳の頃・・・だからもう3年前になるのかなぁ・・・県展の後くらいにさ、何度かさ、倒れたんだけど、あれって目眩だったか貧血だったか・・・」
「う〜ん、そう言われれば、そんなことがあったような・・・気もするけど、そうねぇ、あんたって滅多に倒れるってことはなかったから・・・」
そう言われて郁は何となくだが段々と思い出して来た。

「す・・・すみません! 篤さん・・・」
郁は篤を連れて外に出た。
「夕べっていうか、今朝私に何してました?」
「え? あ・・・つい・・・」
「たぶん、あの時って25歳の私だったんですよ?」
それに手を出したんだ・・・。
ちょっと白い目で見られている事は解ったが
「いや、だって、その・・・お前には毎日でも触れていたいし・・・」

なんとな〜く思い出してきたかも。
あの時の私はすっかり夢だと思っていたけど、今こうやって体験をしていると、あの時の私は今のこの時代に飛んで来てたんだとはっきりと解る。。
でも、どうして、そんなことになっていたのかは解らない。
でも、でもあの夢があったから、増々勘違いを起こして、いや実際には勘違いではないんだけど・・・。
今思い出しても、あれはそうだったんだ。
私、今のこの時代に来てたんだ。
じゃあ、今のこの私の意識はどこに行ってたのかしら?

そうは思っていたが、今の自分がどこにいたかなんて全く思い出せない。
たぶん、どこかにいるはずなのだが、25歳の時の自分が今の私の中に来たとして・・・
でも、その時、ものすんごい事を体験したような・・・
あれ? えっと・・・

「篤さん」
「なんだ?」
「明日から新婚旅行に向かうんだよね?」
「そうなんだが・・・お前行けるか?」
「もちろん! でも、もしかしたら・・・」
「?もしかしたら?」
「あ、いえ、でも、また様子が変になったら・・・その時は、私が若返ったんだなって思ってくれる?」
「若返る・・・」
郁はうんと頷き、それが本気であることは見てとれたが、それというのは、今さっきまでの25歳の郁の事を言っているのか? と疑問に思いながら、それが当然であるという郁の態度に違和感しか覚えなかった。


* * *


『? なんだか・・・身体が・・・ヘン・・・』
郁・・・
くちゅっっ
堂上の指が郁のうなじを撫で、髪の毛を逆撫で、後頭部をなで上げる。
ゾクっと身体が震える。すると郁の意識はハッキリと目の前の堂上の姿を捉える事ができた。
『え!? え・・・きょ・・・何?』
郁は自分が布団に寝ていて、目の前にいる堂上が裸であることを認識した。
自分の姿も認識してしまうとイッキにパニクった。
い・・・
郁のパニックに陥る姿を先に捉えた堂上が郁の口を押さえ、大声を発する前に制した。
それでも、郁のパニックは治まらず、必死に抜け出そうとしている。
「郁! 落ち着け! ・・・笠原!!」
苗字を叫ばれ、ハッとして目の前にいる堂上の顔をじっと見つめた。
目にはハッキリと涙が溜まっており、溢れる寸前にまで来ている。
その姿を見た堂上は郁の言っていた『25歳の郁』を認識した。

「笠原・・・お前、25歳の笠原・・・なんだな?」
郁は態々自分の年齢を伴って訊かれる自分はなんだろうと思いつつ、こくんと頷いた。

だが、動くと自分の下半身が何かに捕われていて・・・かなりの圧迫があることに気付く。
こ・・・これって・・・

再度パニックに陥ろうとする郁を堂上は大声で制する
「落ち着け! 笠原!!」

大声で制されたことによって、再び郁は沈黙することになった。
すでに大きく見開かれた瞳からはぽろぽろと涙が溢れている。
「すまん・・・い・・笠原・・・」

堂上は郁の口を己の手で塞いだまま、情けない表情で郁に謝っていた。



続きます。

次はこの続きですので、Rです。
夫婦の営み中に飛んじゃいました。
パニクるよね。気付いたらスキな人と繋がってた・・・ら(笑)
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